【健康】「飲酒ガイドライン」に関して
こんにちは、まるです。
今日は、「飲酒ガイドライン」に関して
今年2月、厚生労働省が「飲酒ガイドライン」を出した。
飲酒による身体等への影響について、年齢・性別・体質等による違いや、飲酒による疾病・行動に関するリスクなどに関してまとめられている。
背景となる文献もしっかり示してある。
飲酒の影響をざっくり知ることができる、いい文書。
今日は、ここに書いてあったことと、その他飲酒に関して記しておく。
酒は百役の長?
「酒は百役の長」って言葉もあるくらい、古今東西、「適度な飲酒は体にいいよね」って話はあった。
適度なアルコール摂取が死亡率を減少させる一方で、過度な摂取は健康リスクを増加させるという報告もいくつかあった。
特に、心血管疾患の発症リスクは下がるよねって感じだった。
しかしその後、飲酒は一滴でも悪影響って論文が2018年に出た。
それまでは、適度に飲酒する方が健康にはいいかもって論文が支持されていたから、これは割と衝撃的だった。
人種によるアルコールの影響
人種のよってもアルコールの感受性に差がある。
日本人を含む東アジアの人々の約40%が、ALDH2遺伝子の変異を持っていると言われている。
このため、日本人は一般的にアルコールに対して弱い傾向がある。この遺伝的な特徴により、少量のアルコールでも強い反応が出やすく、アルコール依存症や関連する健康問題のリスクが異なる形で現れることがある。
また、日本人の約90%が高速代謝型のADH1B遺伝子を持っている。
この遺伝子変異は、アルコールに対する感受性を高め、少量のアルコールでも不快な症状(顔の赤み、頭痛、吐き気など)を引き起こしやすくする。
このADH1B遺伝子変異とALDH2遺伝子変異(rs671、ALDH2*2)が組み合わさると、アルコール関連疾患やがんのリスクがさらに高まることが研究で示されている。
- 酒は少量でも体に悪い影響を与える可能性が高い
- 日本人は特にアルコール摂取における悪影響を受ける可能性が高い
飲酒による悪影響を避ける
身体にとって飲酒がよくないのはわかった。
でも、全く飲まないってのも、人生味気ない、気がする。
では、どれくらいの飲酒量であれば悪影響を抑えれるのか。
目安としては、
- 男性:40g以下/日
- 女性:20g以下/日
純アルコール20gってどのくらいだ?
- 度数5%のビール缶500mL
- 度数7%の酎ハイ350mL
- 度数12%のワイン200mL
こんな感じ、思ってたより少ないだろうか?
女性は、男性よりも少なめで抑えるよう推奨されている。
女性の場合は、男性と比較して体内の水分量が少ない。
それにより、分解できるアルコ ール量も男性に比べて少ない。
また、エストロゲン(女性ホルモンの一種)等の はたらきにより、アルコールの影響を受けやすい。
これらのことにより、アルコールによる身体への影響が大きく現れる可能性がある。
コロナ禍で自宅で飲酒する女性が増えたらしい。おれの友人でもそういった人がいる。
ぜひ飲酒の影響をしっかりと理解したうえで飲んでほしい。
おわりに
酒を完全にやめる必要性はないとは思うが、飲まないに越したことはない。
ただ、酒がないとストレスを解消できないという人はもう依存傾向だと思う。
お酒はあってもいいし、なくてもいいといったくらいの距離感だといいね。