【健康】運動不足は死亡率を高める【知識】
みなさんは最近運動しているだろうか?
もちろん僕は運動不足だ(ドドンッ!!!)
しかし、運動不足の悪影響は冗談じゃないくらいに大きい。なぜならば、運動不足は死亡率を高める要因だからだ。
今日はそんな、運動不足の悪影響に関してのお話だ。
運動不足で年間◯◯人死亡
運動不足程度で人間様が死んでたまるかよって!って話ですが、どうやら死ぬらしいです。
こちらをご覧ください。
我らが厚生労働省の調査によると、2007年の1年間に運動不足を根本的な原因として死亡した日本人の数は、5万人以上と推定されました。
これはコロナ前のデータですので、もしかしたら、さらに運動不足を根本原因とする死亡者が増えているかもしれない。
運動すれば病気にはなりにくい
虚血性心疾患と運動
「病気になりたくなければ運動しろ」
これはよく聞くセリフですが、本当にそうでしょうか?
この疑問を解決すべく、デカめの研究が行われている。
まずは虚血性心疾患と運動量に関して。
日本人11万人を13年間追跡調査した研究では(1)、非喫煙者において、週に5時間以上運動する人では、週に1〜2時間程度運動する人と比較して虚血性心疾患で死亡するリスクが50〜80%程度低くなると報告されている。
ちなみに、喫煙者では運動時間増加による虚血性心疾患の死亡リスク低下は認められなかったらしい。みなさん、タバコはやめときましょう(笑)
- 週に5時間以上運動する人は虚血性心疾患による死亡リスクが大きく下がる
- ただし、非喫煙者に限る
- タバコはやめよう(笑)
身体活動量と運動
また、我らが国立がん研究センターも身体活動量と死亡リスクに関して報告している(2)。
日本人45-74歳の男女約8万3千人を8年間追跡調査した研究だ。
この調査から、男女とも、身体活動量が多い群ほど、死亡リスクが低下することがわかった。
身体活動量の最小群と比較した場合、最大群の死亡リスクは、男性で0.73倍、女性で0.61倍と有意に低下していたらしい。
- 身体活動量が多いほど死亡リスクは低下する
- 運動すれば死亡リスクは3〜4割ほど低くなる
メンタル面と運動
運動は身体だけでなく、精神面にも良い影響を及ぼす。
2012年にはコクラン共同計画より報告があり(3)、それによると、抑うつなどに対する運動介入の効果は「中程度」とされている。
また、抑うつでなくとも、「運動をするとスッキリする」という感覚を持つ人はいると思う。
運動により筋肉をしっかり目に働かせることでさまざまなホルモンが分泌される。それらの中には「脳内麻薬」と言われるようなものもあり、高揚感を感じさせたり、痛みの抑制に働いたりする。
運動は、メンタル面にも絶大な好影響があるのだ。
- 抑うつに対する運動介入の効果は「中程度」
- 運動は気分を高揚させる
終わりに
病院で働いているが、運動の効果は絶大であるというのはかなり感じている。
もちろん、病院に通うような病気をしていない人でも、運動の効果を実感したことがある人は少なくないと思う。
ということでも、今日から僕も運動をしっかりとしなきゃな。。。
皆さんも一緒に頑張ろうぜ。
運動したらXで報告します、ではまた。