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【教養】知能は遺伝するのか?【知識】

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まる
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どうも、かす丸です。

今日は遺伝の話。

おれが馬鹿なのは親のせいなのか?または環境のせいなのか?

努力しても遺伝の影響なので無駄なのか?

ホリエモンはよく、

「勉強でいないやつは努力しても勉強でいない。おれもいくら努力してもプロスポーツ選手にはなれない。だから得意な分野で努力しろ」

と言っているが、研究によってそのことが示れているのか、少し調べてみる。

知識は遺伝する

まず結果から言うと、知能は遺伝しそうだ。

とはいえ、知能の100%を遺伝で説明することはできないらしい。

IQテストの成績

一卵性双生児と二卵性双生児でIQテストの成績を比較した()。

そうすると、一卵性双生児では相関係数は0.86と高く、二卵性双生児では0.6となっている。

相関係数とは?

相関係数とは、2つの変数の間の相関(関係の強さと方向性)を数値で表す指標。相関係数は-1から+1の範囲で値をとる。

+1:2つの変数が完全に同じ方向に変動することを意味

0:2つの変数の間に直線的な関係がないことを意味

-1:つの変数が完全に逆の方向に変動することを意味


1に近づくほど関係性が強い

遺伝と環境

この研究では、何が遺伝しやすいんだってのも示されている。


一卵性の相関係数二卵性の相関係数遺伝率共有環境非共有環境
身長0.90.570.660.240.1
体重0.80.430.740.060.2






宗教性0.720.670.10.620.28
創造性0.610.50.220.390.39






知能0.860.60.520.340.14

遺伝率とは?

例えば、一般知能の遺伝率が77%とすると、一般知能の77%程度は遺伝で説明できるってこと。

共有環境とは?

同じ家庭や社会環境の中で育った個人が共有する環境要因を指す。これは主に家族や兄弟姉妹が同じ家で育ち、同じ教育や社会的影響を受けることから生じる。

例:家庭の経済状況、教育環境、家族文化、地域社会など

非共有環境とは?

非共有環境とは、同じ家庭や社会環境の中で育った個人が別々に経験する環境要因を指す。個々の経験や個人に特有の出来事などが含まれる。

例:個別の友人関係、個別の経験、親の異なる対応、個人の性格など

注意したいのは、この遺伝率ってのはどのような集団(地域や年齢など)で測定するかで値が違ってくるらしいから、大まかにとらえておくといいかも。

とはいえ、自身の経験をもとにしてもわかるように、どれほど努力しても逆上がりができない人もいるし、どれほど訓練しても音痴が治らない人もいる。

ちなみにおれはいくらカラオケに行って練習しても音痴だ。

これと同様に、どんなに頑張っても勉強できない人もいるってわけ。

これもおれやね。

遺伝だけでは説明できない

とはいえ、図を見てもわかるように、遺伝だけでは説明できない部分もありそう。

これには、

  • 年齢のよる影響(
  • 多因子遺伝モデル

などが考えられている

おわりに

「知能は遺伝する」

この事実を根底に物事をみてみると、向き合うべき問題は山積しているように思う。

頑張っても勉強ができない人がいるのなら、その人は勉強に膨大な時間を割くべきではないだろう。

一般知能を決定するのが学校教育でないとすると、教育につぎ込むべき費用(家庭でも、国家でも)も変わってくるだろう。

また、頑張っても勉強できない人を頭ごなしに叱っても意味はないこともわかる。

そこを理解する人が増えることで、楽になる人も出てくるのではないだろうか?

その人たちが活躍できる”環境”を整えることの方が、はるかに重要なのではないだろうか?

参考書籍

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リハビリ職|猫と2人暮らし|雰囲気で生きてます|願わくば経済的に自立したい
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